whiteboard

東葛中受検にまつわるエトセトラ

2021年4月「東大をガチるのか?」


高3の4月、ユズは河合塾の英語に加えて、駿台お茶の水校の東大数学コースに通い始めました。(塾の詳細はこちら

計画性のなさを晒すようですが、ユズが「駿茶」に通うことを思いついたのは、授業が始まる3日前でした。

カレンダーを眺めていたユズが突如、
「このままでは勉強が間に合わない」
と気づき、調べてみると3日後に駿台お茶の水校で東大コースが始まる。もしかすると自分は行った方がいいのかもしれない、と言い出したのでした。

それはつまり「東大をガチる」ということ。

正直私は、数学が苦手なユズが行く意味があるのだろうか?コロナのデルタ株が流行り始めたし、柏でいいじゃないか。
と挑戦しない理由を考えていました。

深く考えていたら、かえって踏み出すことができなかったかもしれません。
ちょっとした勢いもあって、ユズは週に2日「駿茶」に通い始めました。

「とにかく数学。本当は化学も間に合ってないけど」
と切羽詰まった顔をしていたユズ。

学校の休み時間や空き時間、内職もして、数学の予復習や学校の課題をやっているらしく、時間がないと言っていました。
「学校で浮くんじゃない?」と尋ねたら、他にも2、3人そういう人がいるとのこと。

ところでユズは、東葛の合唱祭が好きで、高1の時は係を引き受け、毎夜2時3時まで準備に打ち込んでいました。
高2の合唱祭はコロナで中止。

「高3は合唱祭をガチりたい」というのが、中学の頃からの憧れでした。

しかし自分の勉強の進度を考えると、係を引き受けると詰んでしまいます。
友人たちが合唱祭の幹部をしているので、中途半端な気持ちで引き受けて迷惑をかけたくない。
それで「合唱祭の係はやらない」と決めた晩、ユズは静かに泣いていました。

コロナ禍、東葛生たちは色々諦めて、諦める事に慣れているようにも見えましたが、やっぱり辛いのだな、と思った一場面でした。
結局、高3の合唱祭は中止に。

次回は5月の様子をお伝えします。