2021年12月「東大との距離感」
高3の12月
12/4に河合塾の東大英語 onewex が終了。
先生の言葉が心に沁みて、トイレで泣いたというユズ。
「みなさんはこれまで、学校があって
その合間に勉強するパートタイム受験生でした。
おめでとう、これからは自分の勉強ができます。
思う存分暴れ回ってください。
一人で勉強していて不安になったら、
私たち講師の声を思い出してください。
これまでずっと授業を聞いてきたので
声は忘れないはずです。
あの先生だったらこう言うだろう、と
自分に言い聞かせるのに
私たちを使ってください」
これは、学校に拘束されることが精神的にきつくなっている受験生への、予備校の先生ならではの言葉。
河合最後の授業の前に、チューターさんとの面談があり、11月に受けた東大オープン模試の結果を聞くことができました。
東大オープンはA判定
ギリギリのA判。
河合の先生は、オープンの結果にもふれて、
「判定が良くても守りに入らないでください。
この時期から、順位はびっくりするほど
入れ替わります。
今のままキープしようと思わず
攻めていってください」
その言葉もうれしかったようです。
前の週、ユズは学校をさぼっていました。
月曜遅刻、火曜早退、水曜休み、木曜遅刻、金曜早退。
次の週から一斉テストが始まり、テストが済んだら
「もう学校には行かない」
と決めています。
一斉テストが何の教科かも知らないし、テスト返しも受け取らない。
調査書の受け取りだけは行く。
担任の先生がクラスに向けて、
「この時期でも遅刻が15回を超えたら反省文を書いてもらいます。体調が悪かったのが理由なら、なぜ体調が悪くなるのか考えて書くように」
と仰ったとのこと。
3年生の12月に遅刻したら反省文?
そういうルールはあるのかもしれませんよ。
ですが先生、何のためにそれは必要ですか?
一斉テストの一日目には政経のテストがありました。
政経はユズが楽しみにしていた授業の1つ。
授業に対する考察の記述に、またたっぷり書き込みをし、勢い余って、ユズはその日深夜まで何かやっていたのですが。
提出していなかった政経のレポートを書き上げ、Teamsで提出したとのこと。
「U先生への、自分なりのけじめ」
受験に政経は使わないし、調査書の評定もすでに決まっています。
今レポートを書くのは、自分がやりたいことだから。
東葛には、さぼりたい授業もあれば、こんな風に生徒を惹きつける授業もあります。
この頃、ちょうどドラマの「2月の勝者」が放映中で、経済的理由で中学受験ができなくなった子が、塾をやめると伝えに行くシーンがありました。
その子は、塾を辞めるというのに、自分が解いた開成の算数を先生に見てもらう、という行動をします。
柳楽優弥 演じる黒木先生は、
「鮮やか!」
と言って花丸をつけました。
その子が
「こんな問題を出す学校を、受けてみたかった」
とつぶやきます。
ステレオタイプな受験の描き方と一味違う。
小学生だって
「もっと違う世界を見たい」
という気持ちがある。
今のユズを支えるのも
「こんな問題を出す大学に行ってみたい」
という気持ちなのでしょうか。
***
駿台の東大実戦模試の結果がweb開示されます。
朝一でユズがネットにアクセスすると、A判定が出ていました。
河合のAは甘いんじゃない?と思ったけれど、駿台で出たのなら
「出願してもいいんじゃないか?」
と思えるようになりました。
それほどに、東大との距離が分かりませんでした。
「数学は相変わらずクズだけどね」
とユズが言うように、数学は120点中、13点。
6問中1完もできていない。
一応、駿台お茶の水校に通い、他の勉強を投げうって、今年ずっと数学をやってきて、これ。
おかげで12月の今、化学は「重要問題集」のA問題を1周しただけ。
国語は一切やってないし、好きな生物もほとんど時間をかけてない。
英語は河合の課題をやるだけ。
「ここまできたら、数学は15点以下にならないようにして、あとは理科や国語で点を取りに行った方がいいんじゃないか」
と、ようやく、ようやく、ユズが言いました。
A判定が出たけれど、あまりにもレーダーチャートの数学が凹んでいるので、後期での出願を考えていた東北大学は厳しいんじゃないか、という話をします。
得点源の英語が受験科目にないのが痛い。
ユズが友人に相談したところ、北海道大学を勧められたとのこと。
調べてみると、なるほど北大は生物系の後期受験生に優しい。
筑波の生物も候補だけど、大学でできることが、北大の方が合っています。
そうなると、出願予定だった早稲田の先進理工を、受けるべきかで迷いが出てきました。
早稲田理工の英語は、すべての入試問題の中で一番難しいなどと言われています。
マークシートを塗りつぶすだけの「ロト6」と揶揄されるほど。
youtu.be
要は英語で点が取れない、数理勝負。
志望校から早稲田をはずすと、過去問対策がなくなり、かなりスッキリはします。
コロナが気になる今、国立二次の直前に私大を受けに行くのは、なかなか悩ましいものです。
こちらの早稲田の動画はコロナ以前なので、今とは違いますが、イメージしていたのはこんな感じでしたからね。