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東葛中受検にまつわるエトセトラ

2021年5月「数Ⅲとたたかうユズ」


「数Ⅲがきつい。なんで理系にしたんだろう?」
とよく言っていたユズ。

自宅で勉強する時は、なぜかリビングの隅の薄暗い所で数Ⅲを解き、正解できない自分をブツブツ罵り続けるという、iPadを抱えた新手の妖怪みたいになっていました。

最近、東工大が女子枠を作ると発表し、賛同や批判で騒ぎになりましたが、あれは数Ⅲをなくすか軽量化するという意味なので、そこを見ずにふわっと賞賛する事には違和感を覚えました。東工大の授業について行けるのでしょうか?

ユズは東葛中の時、担任の先生から
「正体不明の言葉の力を発揮し、活躍してほしい」
とノートの隅に書かれたことがあって、それが心の支えになっているんだよね、と言っていました。

その言葉は受験期、お守りのように机の前に貼ってありました。
ユズの国語の土台は、その先生が築いてくださったそうです。

高校では尊敬する古文の先生に出会い、現国の先生の対話式授業を楽しみにしていました。

東大は理系でも二次試験で国語が課されます。
国語が出題される国立大理系は他にもありますが、古文漢文の記述まで出るのは東大だけではないでしょうか。
ですから、理系としては邪道ですが、ユズは数学が苦手な分を国語でカバーしました。
理系が文系科目で点をとることを良く言わない人もいますが、それも東大の入試なんですよね。

余談ですが、東葛の卒業予餞会で、先生方が「東京リベンジャーズ」のパロディムービーを制作してくださったことがありました。
そこに古文と現国の先生が不良役で登場、夏目漱石「こころ」の解釈をめぐってケンカするというシーンがあって、ユズ的に胸熱だったそうです。


さて高3の5月には、駿台お茶の水校で保護者会があり、私が参加しました。
緊急事態宣言下でしたが、大教室の席はかなり埋まっていました。

内容は、2021年の入試結果と近年のデータと、夏から秋にかけての過ごし方。
教科の多さと負担を改めて実感。
二次が重いのは当然として、共通テストで9割を目指すのは大変です。

共通テストの数ⅠAは難化すると言われていましたが、実際に受験生が泣き出すほどの激難化によって、東大共テ9割の常識が崩れるとは、この時思いもしませんでした。