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東葛中受検にまつわるエトセトラ

2021年8月「夏を制…せなかった」

このブログ東葛中1期生「ユズ」の受検や学校生活を母目線で綴ったものです。
現在は、東葛高校から東大理科二類を受験した日々の様子をご紹介しています。
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高3の8月
初めての東大オープンを終えたユズに
「東大の問題は "どうにも手に負えません" という感じなのか。
それとも、"ああそういう風にくるのね" という感じなのか?」
と尋ねると、

「全く分からないという感じじゃなく、なんかできるんじゃないかという手応えがある。だから時間がかかる」
という答えが返ってきました。

翌週は駿台の東大実戦模試。
オリンピックの最中で、東京のコロナ新規感染は5千人を超えました。

東大実戦の数日後、ユズが微熱と頭痛の症状を訴えたので、念のため家庭内隔離。
結局コロナではなかったのですが、調子が崩れたのか、ユズはその後一週間ダラダラしていました。

その様子にイラっとした私は、ある日些細なことで腹を立て、ユズに怒りをぶつけます。

放っておけばいいのに、なぜ腹が立ったのか。考えてみると、私が「過去問を小分けに切る」という工作をしていたことが要因だと気づきました。

受験界で有名な "佐藤ママ" の著書に、過去問バラシの指南本があります。

志望校に一発合格する過去問攻略法 / 佐藤亮子著


図書館でこの本を借りてきた私は、工作好きなこともあって過去問バラシをしていました。

ページの間にカッターをスーッと通す事を繰り返すと切り離せます。

佐藤ママにインスパイアされておきながら
「せっかくやってあげたのに」
と子に不満を押しつけるのは、ちょっと違うな、と反省。


その後、ユズは調子を戻していきましたが、勉強の進みは遅かったようです。
東大模試の解き直しに時間をかけて、分からない分野を調べまくっていたとのこと。

この感じ、6年前の東葛中受検の時に似ています。

ユズは「問題集を全てやって何回もまわす」ということが苦手で、気になった事をとことんやるタイプ。
だから、穴があります。

中学受検では「だめだったら地元中」と思っていたけれど、まさか6年後も同じことになるとは。

それを矯正したとしても、ユズの良さが消えてしまう気がしました。


8月末には、オンラインによる英語のパラグラフ・ライティング指導を受講しました。

ユズは高1の時に、大学入試改革に関する教育関係者や高校生の活動に関わったことがあります。
その時に出会った英語の先生は、普段指導者への指導をしているのですが、夏休みということもあって高校生の募集があったのです。

ユズはそれまで、個人の体験を絶対的な事のように英作文に書くことに、違和感を覚えていたようです。
それでも書かなければ点数をもらえないので、仕方なく書いていました。

指導を受けた事で、何をメインに置き、サポートに置くか、論理を組み立てる上での考え方が学べたようです。
自然な英文ほど、適切な単語が選ばれている事に目が行くようになったのも、発見だったとのこと。

数千円で一度きりの受講でしたが、こういう先生にいつも指導を受けられたら、めちゃめちゃハマるのだろうな、と思いました。

総合型選抜(旧AO入試)が大学入試の半数を超える現在、就職活動でいうガクチカ(学生時代に力を入れたこと)のストーリー作りのために、高校生の間に指導者やメンターとのマッチングを試みる教育熱心なご家庭もあるようです。

経済格差が生じてしまうのは本末転倒だと思いますし、総合型選抜ばかりを持ち上げる風潮には違和感もあるのですが。
良い指導者との出会いは大事だなと、オンライン指導の話を聞きながら思いました。

東葛生は多忙になりがちですが、趣味や関心事で学校外に繋がりを持ち、年齢やタイプの違う人と出会えるといいですね。

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過去問は、佐藤ママの仰る通り、切り離した方が使いやすかったそうです。
赤本は年度の変わり目が両面印刷になっているのでばらせず、青本の中にもばらせない科目がありました。

佐藤ママはマスキングテープで綴じていましたが、こちらは切りっ放し↓


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本日も動画をご紹介。
2025年から共通テストが変わりますが、その中でも気になる実用文と情報の捉え方について、この先生の考え方に共感します。

個人的には、共通テストは詰め込みすぎなので、情報を加えるなら何かを減らすべきだと思うし、情報なんて楽しんでやった方が身につくので、わざわざペーパーテストにする事には反対ですけどね。
(まずは情報の教員を全国に配置して…)
【高1】2025新共通テストの乗り越え方を考える〈実用文・情報〉 - YouTube



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