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東葛中受検にまつわるエトセトラ

県議会議員との面談

本日(12/12)、議員さんと面談させていただきました。
コメント欄にお寄せ頂いた保護者の方のメッセージと、千葉高校東葛高校の生徒さん(県立中OB)から集まったメッセージをまずお渡ししました。
ご協力くださった皆様、1日弱という短い時間にもかかわらずありがとうございました。

結論から申しあげると、教育委員会という組織が決定し新聞発表した事を、外からの要望で変える事はかなり難しいとのことでした。とても苦しそうに「いい顔ができない」と言っていただけた事は、軽く聞いて流すような対応より誠実と感じました。

いい顔ができないとおっしゃったものの、先生はこの検査の仕組み、他の入試との違い、18点の重み、複雑な公平性など、本質の部分を理解してくださいました。「あてはる」に引っかかって手を止めてしまうお子さんの事も考えていらっしゃいました。

テスト理論の専門家である 東大 南風原先生の論文(pdf)と、東北大 倉元先生の記事をご覧いただき、今回の措置が生む不公平についてお話ししました。

南風原先生は、共通テストの記述式(今日延期になりました)の段階別評価について、「満点14点と12点では出来が違うはずなのに、それが見えなくなる」と指摘されていて、県立中の措置にも通じる話です。

倉元先生のお話によると、公平性には
①均等のための公平(兄弟に等しくおやつを配る)
②必要のための公平(兄弟の年齢にあわせてこづかいを決める)
③衡平(こうへい:努力したら賞をもらえた)
(カッコ内はたとえ話)
の3つがあって、入試の原則として求められるのは「衡平」なのだそうです。

千葉で皆に与えられる18点は「均等のための公平」でしょうね。倉元先生はこれを「あなただけが不利に扱われたとしても我慢しなさい、と宣告するに等しい」とおっしゃっています。

議員さんにできる事は政治ですが、いくら政治でも万能ではありません。
私たちにできる事は、続けた方がいいようです。電話ですとか。
時間がありません、合格会議は12/18のようです。

動ける人で、動いてみましょう。