whiteboard

東葛中受検にまつわるエトセトラ

塾なし大学受験②

前回に続き、姉ミカンの大学受験で本人や家族が工夫していたことを書き出してみます。

① 積極的に模試を受ける
② 自分の参考書ルートに踏み出す
③ 志望大別セミナーの活用
④ 自習室の確保
⑤ リビングに情報コーナーを


① 積極的に模試を受ける

ミカンは高1から、できるだけ河合塾全統模試を受けていました。
河合の模試はもっとも標準的で、公立の進度を考慮した出題範囲になっているようです。

駿台模試は受験者層と問題のレベルが高く、東進の模試は学年の枠組みがないので、先取りしている人に向いている印象。

教育系Youtuberなどが「河合の模試を高1で受けるのは意味がない」と言うことがありますが、「先取りしている生徒が、限られた範囲の模試を受ける必要はない」という意味のようです。

ユズも河合の模試を受けていましたが、次第に駿台の全国模試を受けるようになりました。またユズは「冠模試」と呼ばれる志望校別の模試を優先していたので、模試を受けすぎないように気をつけていました。


模試を受けるには、
・年間スケジュールの確認
・申込期間に手続きする
・お金を振り込む
といった手間が必要で、高3になると会場が学校なのか塾なのかも混乱しがち。

そういった管理は本人に任せるのが正しいのかもしれません。しかし部活と行事でキャパオーバーなミカンの管理能力を、進路の分かれ目である "今この時" に高めようとしなくても、成長する機会はあるだろうと思い、必要なことはサポートしました。

(ご参考)
河合塾模試 スケジュール(PDF)
河合塾模試 申込サイト
駿台模試
東進模試


② 自分の参考書ルートに踏み出す

このブログの「小学生から中学生へ」という記事で、「高校1冊目の参考書」という本をご紹介したことがあります。
先日書店で、この本の改訂版とマンガ版が出版され、平積みされているのを見かけました。

この本が根気よく伝える
「参考書を軸に自分で勉強計画を立てる」
という価値観が、大学入試改革やコロナ禍を経て、変わらずに評価されていることが感慨深かったです。

勉強しようと決めると「この参考書でいいのだろうか?」と不安になることもあるでしょう。
下調べをして、本を手に取って選んだら、あとは信じて踏み出せるかどうか。

「どうしても参考書選びに悩んだら、無駄になってもいいから両方買っておけ」とも伝えていました。
実際、本代は塾費用の1ヶ月分にも満たないですからね。

有名な「武田塾の参考書ルート」も、「高校一冊目の参考書」に出てきた学参も、本人に合っているかどうかは分かりません。

こちらは、教育系YouTuber シーナ先生の数学参考書ルートの解説動画。
「数学参考書ルート完全解剖」

ユズは高3になって、駿台御茶ノ水校に通い始めたのですが、自分のレベルと授業との間に明らかに溝がありました。
その溝を埋めるために、シーナ先生の動画に助けられたそうです。

そんなシーナ先生の参考書ルートがどんなに説得力があっても、ミカンには重すぎます。ミカンは周りの人が誰も推さず、使ってもいない「緑チャート」で、センター試験で必要な点を取りました。

ちなみに今、amazonで緑チャートのレビューを見たら、センターから共テ対応に変わったことで、100ページ増えてしまったとのこと。
共通テスト、ほんとやってくれるなぁ…。


またまた長くなったので、次の記事に続きます。

おまけ

面白そうなワークショップがありました。
鉄道ワークショップ2022 | 東京大学
国際科学オリンピック オンラインワークショップ