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東葛中受検にまつわるエトセトラ

塾別合格者数


【塾別 東葛中合格者数】


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定員は80名です。
実際の合格者数には、これ以外の塾の方、塾に行かなかった方が加わります。
兼塾による重複が含まれています。

繰り上げ数は公開されていないので、大まかな目安としてご覧ください。
四谷大塚は、2017年まで公式発表数、2018年以降は直営校に掲示された数です。

合格数には分母があります。
塾選びの際は生徒数にご留意ください。

最も合格数の多い市進は、難関私立コースからの併願率が高く、辞退が多い塾でもあります。とはいえ、東葛中では市進出身の生徒さんは多い方だと思います。



【私立との併願の流れ】
東葛中の二次検査は、千葉私立の合格発表後、東京の私立がスタートする前に行われる流れになっています。

検査日が年ごとに違うのは、公立のため土曜日に固定されているからです。
今年でいうと、二次1/26、合格発表2/1、繰り上げ2/4~6でした。

今年の私立中の延納金と残額完納日を調べてみました。

渋幕 延納金(5万円) 1/25  →完納2/3
市川 延納金(15万円)1/24 →完納2/3
東邦 延納金(17万円)1/24 →完納2/4
秀英 延納金(5万円) 1/24  →完納2/1

私立中を併願して東葛中の合格を待つ場合、延納金は必須となるようです。
2/1に東葛中の合格が出れば、残額完納前に進学先を選択することができます。

繰り上げ合格の場合は、残額完納後に繰り上げの連絡を受けることになります。
繰り上げを辞退するケースが多くなるのは自然な流れかと思います。

一方、志望順位の低い私立を押さえつつ、県立中の繰り上げを待つのは悩ましそうです。
受検料2,200円は安くても、併願には費用がかかることが分かります。


【繰り上げ数について】
表を見ると、2019年は延べ131名程の合格者が確認できます。
兼塾を考慮せず単純に定員80名を引くと、繰り上げとみられるのは51名。

繰り上げには、繰り上げになった人が辞退する→さらに繰り上がる、というパターンもあります。塾の実績では、私立と同じく3人とも合格でカウントされます。

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都立は千葉と違って「辞退者数」が公表されているのですが、たとえば2016年度の小石川中は28名の辞退者が出ています。
それに対し、塾別の合格者を足していくと、繰り上げと見られる合格者の数は70程にのぼるそうです。
併塾が多いからなのか、「繰上げの辞退」が多いのか、塾の数字に嵩増しがあるのか…そのあたりは不明なのです。


【繰り上げの動き】
◎2018年
確約書締切 2月5日16:00

≪塾I≫ 最初の合格41名
6日 10:00で50名
 →16:30で52名
 →21:00で54名

≪塾N≫ 最初の合格2名
5日18:30で5名
__________________

◎2017年
確約書締切 2月6日16:00

≪塾I≫ 
最初の合格25名
6日18:00で26名→21:00で37名
7日15:00で38名

≪塾N≫ 最初の合格4名
6日18:30で6名
7日17:00で7名

当日から翌日の動きが大きいようです。


【辞退に対する意識】
ネットの掲示板で定番ネタとなっている東葛中の辞退。「公立の学校を辞退するのはご法度」という官尊民卑的な慣習を引き合いに出しているのでしょうか。

今年は、都立の日比谷高校で辞退による二次募集が行われ、論争が起きました。
「公立高は辞退できない」高校受験ルール論争に火をつけた“日比谷の変”【日比谷高校定員割れ】

難関校を複数受け、合格した中から一番いい学校を選ぶ ”狩猟系” 受験生が、都立の日比谷高校を受けるようになり、辞退が発生したとの記事。

このように公立高校では「辞退はご法度」という意識が、学校や受験生に根付いていました。


東葛中は私立と同じく(確約書を出す前なら)辞退可となっています。

私立の辞退に目を向けると、たとえば2017年度の渋幕は合格者約800名のうち、実際の入学者は300名程。
市川中は第1回の募集人数280名に対し合格者1143名。
【2017年度】市川中学校の繰り上げ合格人数、塾別合格者数、合格最低点など入試結果のまとめ - ゴロゴロ中学受験

多くの合格者が辞退で抜けていますが、そこは問題になりません。


ユズのような「小学校生活を中心とした探求タイプ」が足切りされ易く、大手塾で受験に打ち込んだ層が合格を得ながら辞退する傾向は、「入試を行わない」建て前の公立校としては複雑な状況だとは思います。