2)受検パターンを分けてみる
初年度の東葛中の受検パターンを、ざっくり6つに分けてみました。
①最難関を目指す層が、塾から頼まれて受ける
②私国立を目指す層が、併願として受ける
③東葛中が第一希望だが、私国立も併願して地元中には行かない
④東葛中だけを受ける【私立型塾】
(先取り、特殊算をやっている。
部活や習い事をやめ、受検に力を入れている)
⑤東葛中だけを受ける【東葛中対策塾・親塾】
(習い事や部活を続けるケースも)
⑥記念受検
6パターンについての考察
★私の知る範囲では、⑥記念受検のお子さんは一次検査で止まっていました。絶対とは言えませんが、いきなりの受検で一次通過は難しそうです。
★意外だったのは、②のお子さんが一次止まりの事もあること。塾の偏差値では判断しきれないことが分かります。
★①のお子さんは、発想力と処理能力の高さで合格。希望校に進むので確約書は出さず→(繰り上げ合格発生)
②のお子さんも第一志望に合格すると同じことに。
★④から⑤への移籍、というのはあります。
東葛中専門塾や塾の東葛中コース(まとめて対策塾と呼びます)の合格実績は、ここが見えません。何もしていなかった子が対策塾に来て受かったのか、有名塾でガッツリやってきた子が移ったのか、はたまた併塾なのか?
★対策塾にも、4・5年生で先取りをして特殊算を教える所があります。ちなみに、適性検査は特殊算を使わなくても解けるように作問されているようです。
★親御さんが勉強を見て(いわゆる親塾)、合格というケースもあります。
本来、適性のある子を見つけるための適性検査ですが、私国立難関中の対策をやってきた層が、合格者の一大勢力となっているのも事実。
その結果から「県立中に行くなら、難関中対策をすればいい」という声を聞きます。
見ていて気になったのは、せっかく私立上位校を目指す塾で勉強してきたのに「東葛中がだめなら地元中に行かせる」という一点突破型のやり方です。小学4・5年生から勉強にかけてきたお子さんの気持ちを考えると、県立1校に絞るのはリスクがあると思いました。