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東葛中受検にまつわるエトセトラ

東葛中を振り返って

東葛中5期生を決めるための適性検査が始まりました。
今年の志願者は865名(男子449名、女子416名)、実質倍率は多少下がると思いますが、一次の段階では男子2.8倍、女子2.6倍ほどのようです。

12/7(土)一次検査、19(木)におよそ320名の一次合格者が発表されます。
二次検査は1/25(土)、1/31(金)に合格者80名が発表され、2/3(月)が確約書締切となりますので、繰り上げが出るのは2/3(月)16:00~2/5(水)。
結果が出るまで、最長で61日間の受検となります。


さて今日は、中学を振り返って記事を書いてみたいと思います。


東葛中1期生は10人ずつ8クラスに散らばり、高入生とともに高校生活を楽しんでいるようです。自治や部活では早くも先輩から代替わりする事があるらしく、高校の中心で活動する機会も出てきました。

高校の授業の進め方は、数学以外はこれまでの東葛高校とそう変わらないように聞いています(違っていたらすみません)。数学はけっこうガチめだと聞きます。

中学時代、ユズは学校の雰囲気にずいぶん助けられました。
地元の中学は、本を読んでいるだけで変人扱いされるような空気がある、と言ったら大袈裟と思われるかもしれませんが、今の子どもたちは変人扱いされることに対してとても気を使っています。

東葛中では本を読むくらい誰も気にしません。自分の好きなことを語ってそれが受け入れられる、もしくはいい意味で放っておいてくれる。ユズにとってそれはありがたい環境でした。

東葛中を楽しむには、「わらしべ長者」の物語を思い出すといいのではないかと思います。

昔話の「わらしべ長者」は1本のワラから金持ちになる話ですが、原作は少し違うようです。

男が1本のワラから旅を始めるのは同じですが、報酬を先に提示されるのではなく、相手の要望に向き合うことで、結果として役に立つものを手に入れていきます。
最後は家と田(仕事)を手に入れ、暮らしていくのだそうです。

考えてみましょう。
男は、飛んでいたアブを捕まえてワラで結ぶところからスタートするのですが、普通アブをワラで結びます?


また「そのアブください」と言われて、ちょっと悩むけどあげちゃうんです。結果、ミカンもらいましたけどね。
男は「それください」と言われる時、そこそこ理不尽なんですけど、ちょっと悩んだら行動しています。

何が言いたいかというと、東葛中でも、アブを捕まえてワラで結ぶような事をしてみないと、次に続かないんです。
ノドが乾いて困っている人にミカンをあげようとしなければ、反物をゲットすることもない。

「死にそうな馬をどうにかしろ」と無茶振りされた時、
「いやいやいやいや、そんな馬いらないし」
と内心思っても、引き取ってみるんです。

世話した馬が元気になったら、愛情もわくでしょう。その馬を、旅立つ人にあえて譲る。
旅人の家と田んぼの管理を3年間任された後、男はそこで暮らす権利を得ます。

成り行き任せではありますが、損得考えたらなかなか「やってみようかな」とならないと思うんです。
そこで行動できるのは、本当になにも考えてないか、あるいはちょっと好奇心があったからじゃないかと私は思います。

ユズは、アブをワラで結んだり、死にそうな馬を預かって世話をしたり、わりとやってきたせいか、けっこうスキルを身につけ、他ではできないことを経験させて頂けたように思います。

色々なことに取り組むきっかけを与えてくださり、「アブをワラで結ぶのおもしろいよね」とか「馬の世話をするならこれ読むといいよ」とか、声をかけてくださった先生方には感謝でいっぱいです。

「ちょっと何言ってるかわからない」と思われた方、すみません。

話はかわりますが、東葛中は課題(宿題)が多い学校です。
課題をやることを前提としないアクティブラーニングはデメリットが多い、と教育界で言われますが、その通りだと思います。
ですから、生徒が課題をやるかやらないかで、授業で得られるものは変わるのではないかと思います。

課題については副教材の使い方が示され、期限や提出のルールもあるので、匿名掲示板でディスられているような野放しではありません。
課題が「できない」事に対して、先生同士で情報共有したり、本人と話したり、部活を調整したりしている様子は見聞きしました。

一方、積極的に課題をやる子はどんどん力をつけていくので、「どうしてあの子のようにやらせないのか」と批判する人がいるかもしれませんが、それは個性の違いなのだと思います。


”授業をしない” で知られる武田塾という塾がありますが、ここの料金システムは面白くて、宿題チェック程度の独学支援がいちばん安く、生徒の管理強制度が増すにつれ、月謝が高くなるそうです。
管理強制度の高い指導を、どこまで学校に求めるかということです。

平成30年度の学校評価アンケートによれば、
「学校の授業は楽しい」という質問に対し、89%の生徒がポジティブな回答をしています。
一方、11%がネガティブな回答で、そのうちはっきり「当てはまらない」と答えた生徒さんが6人いました。アンケート未提出が8人いたので、それを仮にネガティブに含めるともうちょっと多いかもしれません。
授業に不満がある生徒さんは、少なくとも1割ちょっといるということです。これを書くにあたり、他の学校の学校評価を調べてみましたが、この数字は良い方ではないかと思います。



夏の学校説明会で行われた、生徒さんによる学校紹介がとてもよくまとまっていたので、公開されているファイルにリンクを貼らせていただきます。
生徒による学校紹介プレゼン(音声つき)mp4ファイル


中学についてもうちょっと具体的な話をすると、学校での1日のスケジュールはいつも忙しそうでした。
高校棟含めて移動が多く、授業は受け身ではいられません。制服で過ごすため、体育や作業時に着替える必要があります。

お子さんがゆっくり行動したいタイプの場合、このあたりが合うかということは検討すべき点かと思います。
といっても、他の中学の忙しさもなかなかと聞きます。部活が週3日というのは、市立中よりも余裕がある点ではないかと思います。

他の学年はわかりませんが、1期生を見ると、論理的でないことに対する拒否反応というものは特徴としてあったかもしれません。
もっと話し合ってみようとか、嫌な空気になっても、どうせなら納得してやりたいというのは、一般的にいえばめんどくさいものです。
これは中1より中2、さらに中3と育ってきたように思います。

麹町中の工藤先生がこんなことをおっしゃっています。
「心は一つにならない」
「思うようにいかないから、リーダーはイライラするもの」
「人は協力してくれない、と理解した時にリーダーシップは生まれる」

渋幕の田村校長はこんなことをおっしゃっています。
「民主主義は議論を重ねる必要があるから面倒くさいもの。でもこの面倒くさいにこそ真理が隠れています」

よその校長先生の言葉を借りるのもどうかと思うのですが、東葛生に見事に刺さる言葉でさすがだなと思います。

このような面倒くさい状況で、東葛生は失敗しては立ち上がっていくことでしょう。そしてこれからは「面倒くさい」の中身を分解し、改善する力も必要だと思うのです。


いずれにせよ、最難関を除くと学校にすべてを満たすパラダイスはないと思います。多少理不尽な中で好奇心を捨てず、工夫したわらしべ長者から学びたいと思うのです。