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東葛中受検にまつわるエトセトラ

東葛生はどうする?英語民間テスト

※2019年9月12日現在の情報です

大学入試英語民間テストの問題点が、今週ようやくテレビでも報道されるようになりました。

www.nhk.or.jp


民間テストに反対する大学・高校・予備校の先生方、学生、保護者などが、今本気で民間テストの延期あるいは中止を訴えています。

来週9月18日には、民間テストの1つ、英検の「予約」が始まります。
英検の予約には¥3,000かかります。
受験日と会場は未定で、受けられなくても返金はありません。


英検協会は大学入試版のテストを行った経験がなく、今月のコンピュータ版英検では、システム障害で52名が受けられなかったとのこと。
半年後には、数十万人もの受験生が本番を迎えるというのに。

そもそも、私たちがよく知る従来の英検が、民間テストとして使えないことを知らない人も多い状況。

評価対応表のCEFR(セファール)は、レベルの境界の定め方がガバガバ。
入試に使うなんてもってのほか、と東大教授をはじめ専門家が訴えていますが、文科省は無視しています。


英検はまだ親切なほうで、GTECは未定事項ばかり。
アジアなどの業者に委託しているという採点のひどさも指摘されています。


ユズは東葛中で何度かGTECを受けましたが、ユズが言うには、ライティングの採点は上の動画と違い、ミスを避けてシンプルな英文にしたことを低く評価されたとのこと。

GTECを作っているベネッセは、先日「共通テスト」の国数の記述採点を61億円で請け負いました。これは、大学生がバイトで採点する可能性があります。

president.jp


ポートフォリオもベネッセが落札していて、もうベネッセざんまい、ベネッセまつりです。


東大の南風原先生をはじめ、専門家が反対の本を出し、高校生や大学生が声を上げ、署名を提出し、文科省前でデモを行い、今週、全国高校長会が民間テストの延期を文科省に求めましたが、国は強行する姿勢です。

dot.asahi.com


www.nikkei.com

 


と発言していた柴山前文科大臣は、多くの課題を残したまま大臣を辞任。

で。
このブログと致しましては、視点をスーーーッと動かしまして、このまま民間テストが強行された場合、東葛飾高校にどんな影響が出るかを考えてみたんですが、言ってもいいですか?

これからの合唱祭は、必然的に高3は全力でできない

小学生の親御さんが「は?」と引いてしまわれた気がします、すみません。
離島でもなく、比較的民間テストの条件に恵まれている東葛生ですが、実はこれ、高校生にとっては大きな変化ではないかと思います。

合唱祭は例年7月1週か6月末。6月初旬のスポーツ祭が終わった瞬間に、合唱祭の練習が始まります。
ルーズな東葛ですが行事の規則は厳しく、合法的に練習するためには朝練、昼練、土日練は欠かせません。というかその時くらいしか練習できません。

来年の6/14に第1回GTECがあることは決まっているし、第1回英検の日程は未定ですが4~7月のどこか。5~6月はケンブリッジやIELTSが予定されています。
大学入試のために受けられる民間テストは2回。正直、冬に民間テストなど受けるヒマはない。そもそも、3割の大学で民間テストを使うか決まっていないので、「念のため」民間テストに申し込まざるを得ない人が多いのではないでしょうか。

受験勉強の長期的なプランの中では、ふつうに考えると民間テスト対策はわりと間際にやることが多いと思うので、今の高2生は、3年生になった時に合唱祭に全力で取り組むことは難しくなる気がします。
民間テストの実施予定(pdf)

あるいは、もう一つのシナリオとして。
「合唱祭のレベルは下げたくない」という縛りや同調圧力だけが残り、クラスの数人が自分のテスト対策を犠牲にして、カフェイン飲料を頼りに準備する、というストーリーが浮かびます。

2回目の英検の時期によっては、同じ事が文化祭でも起こり得ます。
スポーツ祭の幹部は2年生に頼ることになるのでしょうか?

東葛ばかりでなく、国立高校など、祭に情熱を注ぐ学校は多いのです。

また、一般的に指摘されているのは、部活の試合との兼ね合いです。

 
東大は民間テストを必要としないので、東京のトップ校では「こんな制度に気を取られるな」と言えるようなんですが。

東葛はどちらかというと、なるべく得をする方法で受験プランを立てる必要がある側、に入るのではないでしょうか。
第一志望が揺れずに圧倒的な成績で出願できるのは、上位の一握りだと思います。

高校長会が行った民間テストについてのアンケートでは、制度設計の不備や費用への懸念が強く表れていたのですが、視線を高校生の日常に合わせると、このように高校生活を萎縮させることが見えてきます。

多様性が求められているはずの改革ですが、あまりにもベネッセを取り込むことに偏り、高校生が置き去りになっている感が否めません。

ユズは東葛中の英語の授業で、中学生としてはだいぶ英語が話せるようになり、ライティングも鍛えていただきました。なんならプレゼン込みで5技能です。

文科省や東進の安河内先生は、「受験が変わらなければ授業が変わらない」と主張されていますが、このような稀有な中学を見てきた身としては、「授業は変えようと思わなければ変わらない」と思います。

どう考えても、まずは先生を育てて、待遇良くして、やり方変えて教えるしかない。
「表現のない英表」「コミュニケーションのないコミュ英」を受けて民間テスト対策しても、英語はしゃべれないでしょ?

2024年にすべて民間テストに置き換えることを、百歩譲って受け入れたとしても、それで授業が「変わる」意味がわからない。

ユズの英語は、20人の少人数クラス、理解力のそろった母集団、勉強熱心でユニークな先生(生徒は立ったまま授業を受ける)、余裕のあるALT配置、課題、ミスしても受け入れてくれる友だち、のどれが欠けても違っていたと思うのです。

入試改革、もっとソフトランディングするものだと思っていたのですが、予想以上に強行突破となりそうで気がかりです。
東葛生はこれからどう対応していくのかな?