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東葛中受検にまつわるエトセトラ

適性検査と新テストと。

千葉県立中の二次検査が終了しました。
受検された皆様、お疲れさまでした。
合格発表が2/1、繰り上げが出るのは4日夕方頃からでしょうか?募集要項でご確認ください)

一次検査から2/4まで、なんと59日間。
なんでこんなに長いのだろうと思っていたのですが、この行程を経て入学を希望するということ自体が、一つの振り分けになっているようにも思えてきました。

東葛中の受検の流れが、私立のようにスマートでないことを、不快に思われる方も中にはいらっしゃると思います。その不快さは、東葛中が「好みに合わない」ことを示唆しているかもしれません。合わないのに期待するのは、ミスマッチのもとなんですよね。


適性検査、入学を希望する人が諦めずに1点でも多く掴み取れていることを祈ります。

諦めない、というのは、適性検査において学力とセットで求められる能力の1つだと思います。

先週行われた大学センター試験も、諦めない力が強く求められているように思います。
どんな球でも逃さない、千本ノックのような闘い。国立の難関大になるほど「科目を諦めない」ことも求められますね。

そんなセンターも来年が最後です。
河合塾の先生に伺ったところ、2年後の共通テストで一番変わるのは、英語ではなく国語だそうです。民間テスト導入であれほど揉めている英語よりも、国語の方が変わる、と。

問題の選択肢も変わります。
共通テストでは「当てはまるものを全て選べ」が入ってきて、選択肢が ”ない” 場合もあるとのこと。

※補足 令和2年度センター試験説明協議会にて「全てを選べ」は、薄いマークと消し跡を識別する技術がないため採用しないと発表されました。


今よりも平均点を下げることも決まっています。
駿台の先生からお聞きしたのですが、模試の問題を作るとき、調整のために少し平均点を下げたかったら、問題文を長くするそうです。問題の質を変えなくても、文章を長くすると解けない人が出てくるというのは、まさに新井紀子先生の読解力の話に通じます。

英語の民間テスト導入、記述問題の採点、ほんとうに問題山積みで、このごろは「教育を良くしたい」と志を共にする先生方が、同担拒否みたいな感じで批判し合うほどに、切羽詰まっている空気を感じます。

受験者側の感覚として、どうなるんだろう?と思う点を書き出してみると、

1)英語民間テストは、使う大学と使わない大学がバラバラ。
となると、結局使うことを想定して高3の4月に英語は本番を迎えるテイで勉強していくことになる?
ということは「部活と行事をやりきって、猛勉強する」という東葛生スタイルはどうなるのだろうか?(そんな民間テストってどうよ?)

2)記述は、自己採点に自信が持てるだろうか?
センターリサーチ(自己採点による予備校の判定)によって私立と二次の対策をしていくという長年のノウハウは、どこまで通じるだろうか?

と、不安なことを書いてしまいましたが、私が言いたいのは、こんな新テストだけれど、千葉県立中の適性問題に寄せてきている感じがすごくするので、適性の勉強をしてきた子たちにとっては、この変化は比較的受け入れやすいのではないか?ということです。



受験が続く方は気が抜けませんが、どうかみなさん体調にお気をつけて。
適度に深呼吸しながら、お過ごしくださいね。