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東葛中受検にまつわるエトセトラ

塾選び あれこれ

寒波の中、2018年度の適性検査を受けられた皆さん、お疲れ様でした。

そろそろ塾では新学年がスタートする時期ですね。フリーペーパーのリビングかしわで塾の特集が組まれていました。

mrs.living.jp


塾のホームページは、東葛中開校前に作成したままという所もあると思うので、この特集は短いながらも最近の様子が伺えて興味深かったです。

このブログでは、塾別東葛中合格者数をご紹介しているのですが、これから塾を選ぶ方には、合格者の数字だけでなく、塾の個性を見ていただければと願っています。


以前、「中学受験の社会(やしろかい)」というサイトをご紹介したのですが、この記事で印象に残った言葉を引用させていただきます。

”1都3県どこの公立一貫組もそうなのですが、やはりまずは十分に足腰を鍛える(=強靭な計算力を養う)ことが必要です。
そもそも論として公立一貫校組の決定的な弱点は、この「足腰の弱さ」にあると断言できるでしょう”


ユズはまさに足腰が弱く、その弱さに気づいていませんでした。

結果的に、ユズは塾に行ってよかったです。
適性検査はおもしろい、とハマれたのは、プロの指導があってのこと。
塾から帰ってくると、毎度「あー、おもしろかった」と言っていました。

面白いのは、塾の先生の指導もですが、授業前に塾の子たちが電子辞書でエロい言葉を出し合う大喜利、だったかもしれませんが。そこでの知的な?やりとりは小学校になかったようで、「東葛中がこういう所だったら行きたい」と言っていました。
ただし、塾に行っても勉強量は私立組の子と全く違うので、足腰の強さは足りません。

東葛中対策は、本当にその子(その家庭)によると感じます。
ユズは部活を引退してからも朝練は行っていました。老害ヤメロ!と言ってもきかず、寒い1月も友達と朝早く出ていく。後で先生に伺うと、物置だった部室を使えるように改造していたそうです。習い事も続けました。
これはドヤる事ではないし、批判される事でもなく、公立中高一貫はそういう子もいるんじゃないかと思います。

私の個人的な願いを書かせていただくと、東葛高校には、バラエティに富んだ子たちに進んでほしい。
コツコツ努力した子、何か持ち味のある子、偏った子、バランスのいい子。
興味関心が育つ小学生の時期に、それぞれの色で育つことができる、それを拾い上げてくれる適性検査であってほしいと願います。
足腰の弱かったユズが、筋肉をつけつつある(当社比)のを見て、そう思います。

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塾の合格者数には分母があります。
ものすごく乱暴なことを言うと、東葛中対策塾の合格率というのは、本来の受検倍率より ”ちょっといい” くらいなんじゃないか、という私の一方的な予想があります。
※その ”ちょっといい” が難しく、塾の努力あってのことなんですが。

合格者数で圧倒的な強さを見せている ITSN。
実際、ITSN出身の生徒さんは中学に多いそうですから、数が多いのは確かです。
ただ塾生も多いし、私立上位コースの生徒さんが受けていらっしゃるので、あの強さは私立組込みと思われます。

中学開校前に豪快に広告を打っていたTSP。
駅、YouTube等、無料模試を宣伝することで、多くの生徒さんを集めました。ということで分母もそれなりに多いでしょう。
テキストは四谷大塚を使用、先取りをしてしっかり勉強させる方だと思います。

1つ疑問なのは、模試の主催者をなぜぼかすのか?ということ。最初の頃は、これが東葛中の公式な模試だと勘違いした人がいたんですよ。



無料模試は多くの塾で実施しています。
小学生の塾選びに、無料模試が使われることは多いと思います。
無料模試をきっかけに、思いもしなかった中受の道に飛び込んだ、という話は「下剋上受験」でも描かれていましたね。
無料模試は1つの入口です。

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塾を選ぶ時に、私立対策をするかしないかは大きな違いですが、適性検査へのアプローチの仕方も、考えるべきポイントと感じます。

特徴的な例は、都立中で有名なena。私は中受ブログをよく読むのですが、enaにお子さんを通わせていらっしゃるブロガーさんが目につきます。皆さん共通して、わりと容赦なく批判をしていらっしゃる。
そしてこれも共通して、不満はあるけれど、都立中に受かるために背に腹は代えられない、といった様子。(費用がけっこうかかるようです)

それで興味があったので、おおたとしまささんの「公立中高一貫校に合格させる塾は何を教えているのか」を読んでみました。

この本に描かれたenaの授業の様子に、私は愕然としました。
一見考えさせているように見えるけれど、誘導されているというか。必要な手順が与えられ、切り捨てるべきものもコツとして示される。

私は憤りを覚えながら、ユズに本のそのくだりを読ませました。
「なんだこれ?ぜんぜん勉強にならないじゃん!」
という答えを期待して。

ところが、ユズはかなり丁寧に読み込んで、静かにこう言ったのでした。
「この塾で教わりたかった…」
なんですとッ( ; ゜Д゜)!!
思考力とか、自ら切り拓く力とか、キミは学んできたんじゃないですか??

「これは、分かりやすいよ。こういう風に教わったら理解しやすかった」

そうなのか。
やっぱり子どもだし、というか正直いうと、私自身、コツで教わる方が分かりやすい…。

でもなー、これじゃ本当の意味での勉強にならないんじゃ…と私がモゴモゴ言いかけたら、ユズがぴしゃりと言いました。
「受からなかったら、仕方ないじゃん」

うっ!
親はコツとか手順じゃなくて、力をつけて欲しいですよ。
でも背に腹は代えられず、お金をつぎ込んでしまう…。

あー、千葉にe○aがなくてよかった!


enaと正反対のアプローチ、と私が勝手に思うのは、よいつきさんも書かれている誉田進学塾。模試を受けて保護者セミナーでお話を伺っただけですが、ユズの塾の先生が誉田の指導をリスペクトしていたため、なにかしら影響を受けていたと思われます。

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適性検査へのアプローチに私がなぜこだわるかというと、以前「教科書は読めている?」で書いた読解力フォーラムに行った時、一つの言葉が胸に引っかかったからです。

主催者の新井紀子先生が、地方の高校に行って、教科書レベルの文章を理解できずに悩む高校生と話をされます。見た目がグレているわけでもなく、素直で真面目な子たち。
新井先生はそこで
「先生、私どうしたらいいんですか?」
と問いかけられます。

フォーラムはかたい雰囲気で、参加者は一心にPCを叩きながら聞いていたのですが、なぜかその瞬間、会場が独特な空気に包まれ、何人もが泣いてしまいました。(私も泣きました)

そのことが気になって、後でネットの反響を見たのですが、
「私どうしたらいいんですか?」という言葉は、大学で学生が論文を書く時、社会に出た時、同じように口にする人がいる、と。

「私どうしたらいいんですか?」と口にするから、やり方を知らないのか、
やり方を知らないから、そう言うのか。

やり方を提示され続けると、ガイドがなくなった時、途方に暮れるかもしれません。
いや、提示され続ければ、自らできるようになるのか。
正解はわかりません。
おおたさんの本も、そのような事を様々な視点から描いていたと思います。


小学生という時期をどんな風に過ごすか
どんなアプローチで学んでいくか
塾選び(親塾含む)は、親の願いの表れだと思うのです。