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東葛中受検にまつわるエトセトラ

公立中高一貫校

「公立中高一貫校の受検で、最も大切な視点は何だと思いますか?」
そう言って、ユズの塾の先生がホワイトボードに書いたのは「公共性」という言葉でした。2年前のことです。

2008年のリーマンショック後、ハーバード大学が利益優先の考え方を改め、共通善(何がコミュニティにとって善いことか)を問う「白熱教室」を展開しました。

その流れと重なるように、公立中高一貫校は、「社会のリーダーを育成する」という方向に向かったと聞きます。

公立中高一貫校」という本にも、「公の利益」が全国の公立中高一貫校に共通する原理であると書かれています。

この本が指摘するように、私立受験が盛んな地域では上位校と併願されやすく、公立中高一貫校が進学校として期待される側面があります。
進学への期待から、受検対策に熱が入れば入るほど、「公の利益」という概念は、つい視界から消えがちです。

「○○のテキストをやれば合格する!」といった最短距離のノウハウを求める考えと、公立中高一貫校の問う公共性の話は、かみ合いそうにありません。


公立中高一貫校は費用が「安い」のではなく、多額の税金が投入されています。

私立中に通うご家庭は、学校の理念に共感して学費を納めています。
県立中の生徒や保護者が、税金で支えられながら、個の利益ばかりを求めていたら、県立中はタチの悪い学校になるでしょう。これは自戒を込めて書いてます。

だからこそ適性検査では、学力とともに、物事の捉え方を見ようとしているのではないでしょうか。

公立中高一貫校」に書かれた適性検査の特徴をまとめてみました。

【理数系の問題】
蓄える知識は最小限でよく、本質的な思考力は最大限に要求される仕掛けがある

【公共性】
外と内の両方に視点が向けられるか
「外」は異文化理解
「内」は身近な弱者に対するまなざし、日本を見つめ直す

【記述力】
何をどう書くか、なぜそれを書いたかが重要。

この本、興味深く読みましたが、学者さんが書かれた感があるので、適性検査の頁でご紹介した「公立中高一貫校 合格への最短ルール(←全然最短じゃなかったですけど)の方が読みやすかったです。





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