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東葛中受検にまつわるエトセトラ

進学振り分け

進学振り分け

大学2年生になったユズの夏休みが終わりました。
東大ではこの時期、1年生と2年途中までの成績を元に進学先を決める「進振り」が行われ、10月からは一部の学部を除きキャンパスが駒場から本郷へと移ります。

大学1年の夏、ユズはテストのプレッシャーから受験期のようなメンタルで勉強していましたが、その後興味のある授業に出られるようになり、徐々に表情が和らいでいきました。

ユズが特にハマったのが、第二外国語の中国語。
必修ではない中国語のクラスを取ったら、進振りのために点数を稼ぎたい学生たちがいなくなってしまい、先生とマンツーマンで1学期学んだ、なんてこともあったとか。

興味のある社会問題についてその道の第一人者から学べたり、バイト先で他言語のお客さんの対応ができるようになったりと、教養課程ならではの喜びがある一方で、点数争いになる進振り制度には賛否両論あるとも耳にします。


大学側は進路選びのサポートを行っていて、中でも研究室を知るための集中講義は、どれも興味深かったようです。

そのうちの1つ、東大柏の葉キャンパスで行われた泊まり込みの集中講義は、担当してくださった教授がとても魅力的だったらしく、
「実験がうまい、実験道具へのこだわりが分かりみしかない」
と心を動かされたようでした。

ただ一つ、ユズが失敗したのは
柏に泊まるという概念が欠如していたため、ほぼ手ぶらで自転車で出かけてしまったこと。
他の参加者がキャリーバッグを引く中、ひとりチャリで来たユズ!

さらには、着替えを取りに帰ろうとしたら、強風で自転車が飛ばされ、車輪が曲がるというマンガみたいな展開に。

「東京の人間にとって
 柏の葉は日帰りで来るような
 場所ではなかった」
と、映画『翔んで埼玉』の Gacktのような表情で語るユズなのでした。

そんな柏の葉キャンパスでは、4年ぶりに秋の一般公開が行われます。
ユズは小学生の頃に遊びに行って、深海魚を抱かせてもらったり面白い体験ができたようです。
お近くの方は足を運んでみてはいかがでしょうか?

2023年10月27日(金)~28日(土)
東京大学柏キャンパス一般公開2023

 

ユズ、中国へ行く

夏休みの終わり、ユズは大学主催の中国研修に参加しました。
中国語ガチ勢だけでなく、中国語は取ってもいないけれどオープンマインドで海外に飛び出しがちな人なども選考され、いざ北京へ。

現在、中国と日本は非常に微妙な関係です。
現地の大学生と交流すると聞き、"あんな話とかこんな話" を避けると
「ネコの動画の話くらいしか、できないのでは?」
と内心ヒヤヒヤしました。

しかし飛び込んでみれば、
現地の学生さんと様々な話ができて、良い経験となったようです。
大学の美しいグラウンドにレジャーシートを敷いて、学生さんたちと深夜までお喋りしたこと。天安門広場に行ったらユズだけ荷物検査されて、持ち歩いていた太田胃散を怪しまれたこと。
話を聞いていると、コロナで何もできなかった3年前が思い出され、ようやく時計の針が進んだような気がしました。


東大は交換留学の制度が充実していて、海外研修の機会も多くあります。
円安で留学がしにくくなっている現在ですが、学費が爆上がりしたアメリカの大学も、交換留学なら学費は年間54万円。
どの大学にも共通する事ですが、情報を取りに行って制度を利用するのは大事ですね。


進振りでようやく専門分野が決まったユズ。
一時は獣医学を考えていましたが、少し違う角度からやりたい事を学んでいくようです。

早く絞るか、遠回りするか

イギリスでは、大学の志望学部を高校1年の段階で絞り、専門の授業を取っていくので後から進路を変えにくいと聞いたことがあります。
最初に目標を絞るか、後から絞るか。
最初に絞れば、無駄が省けたり嫌なことをしなくて済むというメリットがありますが、無駄というか、遠回りにも時には意味があったりしますね。

今は、進振り制度を持つ大学も増えてきました。
近辺では筑波大学の総合学域群も同じタイプかと思います。
入学後に進路や専門を決められる大学はどこ?「Late Specialization」について解説!

早くから専門分野に興味を絞った子どもたち、といえば、最近こんな番組をTverで視聴しました(無料配信のうちにお早めに!)
Q-1 ~U-18が未来を変える ★ 研究発表 SHOW~|朝日放送テレビ
それぞれの高校生が突き抜けすぎていて、気持ちよかったです。

この番組がよくある探究コンテストと違うところは、発表内容がスポンサー企業に縛られていないところだと思いました。コンテスト後に、それぞれにマッチする機会を与えているところも素敵でした。